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ホノルルで原爆慰霊   早坂知栄子

2013/8/9

 8月6日、広島原爆慰霊法要が「広島平和の鐘」レプリカの前で行われ、神道、仏教、キリスト教、ユダヤ教などの代表と、ホノルル市長および日本国領事が一堂に集った。

 ハワイ遠征中の広島・岡山代表少年野球団も参列。共に平和への祈りをささげた。ハワイと日本の間には19時間の時差があるので、広島での慰霊祭は前日催されていた。安倍晋三首相が、これまで未解決事項として残されていた一部被爆者認定をことしのうちに行うというポジティブな発言をしたことがテレビやラジオで伝えられていた。

平和の鐘

平和の鐘

参列する来賓

参列する来賓

 ホノルルの「平和の鐘」は、1985年広島県からレプリカが贈られたもので、当時のフランク・ファシ市長が、ほぼ独断で設置の場所を決めたいきさつがある。それが、今回の集まりで明らかなように、異宗教が同じ慰霊祭に参加して、より意義深いものとしたのであった。

法要の様子

法要の様子


 ホノルル市と広島市の姉妹関係は遠く1959年、ハワイがアメリカの第50州になったときにさかのぼる。以後、活発な交流が行われてきたことは周知のとおりであり、市長カーク・コールドウエル氏が原爆被害者に対する慰霊の辞を述べた後、今後、共に歩んで行こうと方向を確認した。

 もっとも異色だったのは、妙法寺の山村尚生師による「アヴェ・マリア」と「アメージング・グレース」の独唱であった。本場イタリアで修練をつんだ見事な歌唱。並み居る人たちの心を打ったばかりでなく、仏教の僧侶がキリスト教の有名歌曲を披露したことに驚嘆していた。同師は英語で説教も行い、更に参列者の感動をあおった。

合唱風景

合唱風景

 ユダヤ教のグレッグ・キンクレー博士は、広島とホノルルとの友好関係がひろく世界平和に続くよう祈るとしたうえで、見事な声で原語による祈りをささげた。

 キリスト教青年会(YMCA)と太平洋ピースメイカーズは「ウィー・アー・ザ・ワールド」を合唱。次いで参列者全員のうちの希望者に平和の鐘を突く機会を与えて、2時間の慰霊プログラムを終えた。 (ホノルル在住)

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