リポーター発

学生リポーターが聞く
  • この記事にコメントする

【ププレひまわり(福山市)梶原聡一社長】多彩な店舗で健康に貢献

2019/9/16
梶原社長(左端)に取材する右から森田さん、道原さん、垰野さん

梶原社長(左端)に取材する右から森田さん、道原さん、垰野さん

 競争が激しいドラッグストア業界。創業の地である福山市を拠点に、地域密着型で店舗展開するププレひまわり(福山市)の梶原聡一社長(45)に、事業や後継者としての思いなどを聞いた。
(聞き手は、福山大・森田菜々、道原あやな、安田女子大・垰野さくら)

 ―地域密着型の店舗展開とは、具体的にどのような取り組みをしているのですか。
 店によって品ぞろえを変えている。例えば、閉店したスーパーの跡地に出店した時は、地域に高齢者が多く、歩いて食料品を買える場所がほしいとのニーズがあったので、生鮮食品が買えるようにした。化粧品専門店もあるし、エステサロンを併設する店もある。どうやったら便利で、魅力的になるか、という視点で店づくりをしている。
 商品を売る事業以外にも力を入れている。調剤薬局や訪問看護ステーション事業などだ。福山市と連携し、店の駐車場に健診車を派遣してもらっている。
 ―薬局からドラッグストアに転換した背景を教えてください。
 父である梶原秀樹会長は以前、大阪で海運会社に勤めていたが、1973年のオイルショック後、その会社が経営破綻。地元の福山に戻ってきて薬剤師の資格を持っている母と薬局を始めた。その後、米国に小売店の視察ツアーに行った父が「薬局はドラッグストアに駆逐される」とドラッグストアへの転換を決めた。家族は反対したが押し切った。その後も時代の変化に対応しよう、と挑戦の連続でここまできている。
 ―後を継ごうと決めていたのですか。
 高校を卒業する頃、家では薬局を3店やっていたが、後を継ぐ気はなかった。大学時代に帰省した際、始めて間もないドラッグストアで若い人が生き生き働いているのを見て、もしかしたら自分もここで働くことになるかも、と考えるようになった。そのため、同じ小売業であるセブン―イレブン・ジャパンに就職した。
 ―セブン―イレブン・ジャパンでの経験は役に立っていますか。
 役に立っていないものはない、と言っていいくらいだ。特に、小さな商圏で商売するための品ぞろえや物流の仕組みなどに生かせている。
 ―経営を受け継ぐ際、気を付けたことは何ですか。自分より年上の社員と接するのは大変でしたか。
 ドラッグストアに転換したこの約25年間で120店を展開するまでになった。それを支えた年上の社員に感謝している。しかし、気を使うことはない。年齢に関係なく、気兼ねなく討論できる社風だからだ。今も皆と机を並べて仕事をしている。
 ―今、大学生に戻れるなら何をしますか。
 夢を探したい。夢とは、社会に必要とされるもので、かつ自分がやりたいもの。大学時代は、夢について真剣に考えられる時だ。
 ―今の課題と、今後の事業展開を教えてください。
 一番の課題は、人口が減っていること。ドラッグストアでの70代の購買額は、40代の半分というデータもある。そのため、今やっているエリアで店を増やすとともに、消費者の「健康」に貢献するサービス展開や店づくりをしていく。具体的には、商品の宅配や、ネットで注文した品の店舗での取り置きなどの新事業を始めたい。

 ▽かじはら・そういち 1997年3月横浜国立大経営学部卒業後、セブン―イレブン・ジャパンに入社。2000年に退社。02年9月ププレひまわり入社。営業企画室長、取締役商品部長、専務、副社長などを経て18年11月から現職。福山市沼隈町出身。

 ▽ププレひまわり 本社は福山市西新涯町。1978年に同市寺町に「ひまわり薬局」1号店開店とともに創業。93年にドラッグストア「スーパードラッグひまわり」1号店を同市春日町にオープン。95年に法人化。店舗数は広島、岡山、島根、鳥取、愛媛、香川、兵庫の7県に120店。資本金4900万円。2018年9月期の売上高は450億円。従業員数はパートを含め約2500人。

【インタビューを終えて】
 福山大4年・森田菜々(21)
 営業担当は、顧客の困り事を把握し、的を射た提案をすることが大切、と梶原社長からアドバイスをもらった。来春から私は営業社員として社会に出る。今回の経験やアドバイスを生かしたい。

 福山大3年・道原あやな(20)
 広島県は女性の健康寿命が短いそうだ。その改善のために、行政や大学と連携し、乳がん検診や健康サポートを積極的に行っていると聞き、「地域に愛される企業」であり続けようとする努力を知った。

 安田女子大1年・垰野さくら(18)
 常に新しいことに挑戦し続ける社風が成功の鍵で、同業他社との違いを生んでいると感じた。私も大学生の間に、ためらわずさまざまなことに挑戦し続け、自らのパフォーマンスを向上させたい。

この記事に対するコメント
一覧

  • コメントはありません

  • この記事にコメントするへ
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧