リポーター発

フランス

【フランス】なお予断許さぬコロナ

2020/10/20
時間差を設けて学校の門をくぐる児童

時間差を設けて学校の門をくぐる児童

 日本と比べても新型コロナウイルスの感染者が桁違いに多いフランス。最近は希望すれば誰でも無料でPCR検査が受けられるようになり、その影響もあるのか、1日の感染者が1万人を超える日も出てきた。一時のように重症者は多くはないが、それでも毎日数十人が亡くなっているので予断を許さない。
 フランス国内では現在、感染者数が多い地域によって3段階に分けられており、パリから100キロ離れた私が住んでいるロワレ県は感染者が最も多いとされるレッドゾーンになってしまった。11歳以上は道でのマスク着用が義務化され、違反すると罰金135ユーロ(約1万6千円)を支払わなければならない。
 日本では海外からの入国を厳しく規制していると思うが、フランスはそこまでしていないという印象だ。中国など感染者が多い国からの入国は制限されているが、欧州連合(EU)加盟国や日本などからの入国は自由だ。入国時に症状がない場合は、14日間の自主隔離措置の対象にもならないのだ。
 フランスは9月から新学期が始まった。昨年度は2カ月のロックダウンで学校が閉鎖だったにもかかわらず、夏休みを返上するという考え方は一切ない。そのため、それぞれが2カ月近くの夏休みを満喫しての学校スタートであった。ロックダウンの影響で経済に大きなダメージを負ったため、移動制限などはなく、周りと話していてもきちんとバカンスは楽しんでいた人が多い印象である。そのおかげで感染者数が一気に増えてしまったように感じる。
 娘たちが通う小学校では、学年ごとに門を通過する時間を変えるなど、対策をしている。それにもかかわらず、学校に10日ほど通ったころ、1年生の次女のクラスでコロナ感染者が出た。担任から電話がかかってきて、クラスメートに陽性反応が出たので、すぐに迎えに来るように言われた。いきなりでびっくりしたが、すぐ迎えに行った。
 数日間の学級閉鎖の後、クラスの保護者に一斉メールが送られてきた。陽性だったクラスメートは1日は登校していたが、検査を受けて結果が出るまで学校に来ていなかったらしい。しかし、誰で、どのような症状かということはプライバシーの問題もあるのか、一切報告がなかった。また、他のクラスには伝えられておらず、小4の長女は何事もなかったかのように学校に通っていた。
 次女が学級閉鎖の間は、担任からインターネット上のアプリで課題が出され、毎日電話がかかってきた。前回のロックダウンのときより、一段と対応に慣れているように感じた。そして決まった日数を家で過ごした後は、また学校に通いだした。
 アフターコロナと言われていたが、この様子を見ていると、今後いかにコロナと共存していくかという方向性に変わってきているように思う。学校でも「手をしっかり洗おう」「あまり周囲の人と近づかないように気を付けよう」という説明を受けているようだ。私も自分でできる対策をしっかりとしつつ、生活していきたいと思う。(マリエ悦木嘉子)

PCR検査のために並んでいる人たち 

PCR検査のために並んでいる人たち 

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