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【広島大】感染防止に紫外線が有効 チームでコロナ研究

2020/12/15
紫外線を使った研究の成果について話す北川さん

紫外線を使った研究の成果について話す北川さん

 広島大病院(広島市南区)などの研究チームが、人体への影響が少ないとされる波長の紫外線に、新型コロナウイルスの感染力を失わせる力があることを突き止めたと発表した。研究に携わった感染症科の北川浩樹診療講師(33)に、研究の成果などについて聞いた。
 ―研究を始めたきっかけは。
 もともと、病室からどうやって菌を減らすかといった耐性菌に関する研究をしていた。紫外線を使ってウイルスを不活化させる研究をすることが決まっていた中、新型コロナウイルスの感染拡大が起き、対象をコロナウイルスに決めた。
 近年、医療機関ではすでに、手術室や医療器具などに紫外線を当てて殺菌する技術は使われている。しかし多くの機械は、人の目や皮膚への影響がある波長の紫外線を使う。今回の研究では、人体に安全との研究結果が国内外で報告されている波長222ナノメートル(ナノは10億分の1)の紫外線に着目した。
 ―研究成果はどのように生かせますか。
 医療機関以外の施設でも感染防止に活用できる。従来は主に消毒液を使って手作業で消毒していた。紫外線照射器を使えば、人の手を介さないので感染リスクを減らせる。研究が進めば学校や企業、商業施設など多くの人が利用する施設での活用も期待できる。
 ―広島大での研究の強みは。
 総合大学である広島大には各分野のエキスパートがそろっている。今回の研究でも、ウイルス学など他の分野の研究者と連携できた。
 これからは、自分の研究とコロナに関連性を見つけていくことも必要だ。時代の流れをつかむことで社会のニーズに応えることもできる。学生にも、世界に先駆けて成果を出すことも夢ではないと感じてほしい。(3年 間世田桜子)

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