サンフレ

【エール ジュニアアスリートへ】<2>

2020/5/15 8:31

 ▽苦しい時期、仲間が支え サンフレッチェ広島 佐々木翔(30)

 「苦しんだ時期があったからこそ、今の自分がある」。そう思えるよう、できることに全力を注ごう。自分は2016、17年と2年続けて右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂し、苦しい時期を過ごした経験がある。

 けがをした直後は走ることができず、まずは歩くことから始めるような状態だった。筋力が落ち、できることは仲間の100分の1以下だったと思う。つらい日々だったが、「ピッチに戻りたい」との思いだけで、本当に地味なトレーニングを続けた。

 ただ何カ月も先のことを見据え、向上心を持ち続けて行動するのは難しかった。自分はチームメートとの何げない会話が心の支えとなり、何とか乗り越えることができた。今、この苦しい時期だからこそ仲間や家族と協力し合ってほしい。ともに乗り越えた経験は必ず今後につながる。(聞き手は山成耕太)

 ささき・しょう 1989年10月2日生まれ、神奈川県座間市出身。神奈川・城山高、神奈川大を経て2012年に甲府入団。15年に広島へ移籍し、DFの要として活躍。今季から主将を務める。18年9月に初選出された日本代表では9試合に出場。

 ▽努力は無駄にならない イズミメイプルレッズ 堀川真奈(26)

 新型コロナウイルスの影響で日本リーグが途中で終わった。緊急事態宣言後はチームの活動も自粛になった。今後の試合がどうなるかも分からず、私たちでもモチベーションを保つことが難しい。全国高校選抜、全国高校総体と中止が続いた高校生には本当につらい経験だと思う。

 自分の高校時代は、全国制覇を目標に休みなく練習した。遊びたい気持ちを我慢して頑張った。1年で全国高校総体で優勝できたが、2、3年は準決勝や決勝で敗れた。目標には届かなかったけれど、あの努力が今につながっている。

 日本だけでなく、世界中で同じように影響を受けている子がいる。自分だけじゃないと思えたら、少しは気持ちが楽になるかもしれない。これまでの努力は無駄にならない。気持ちが落ち着いて前を向ける時が来たら、また新しい目標に向かって頑張ろう。(聞き手は山本堅太郎)

 ほりかわ・まな 1994年3月4日生まれ、福井市出身。大阪・四天王寺高では3年連続でインターハイに出場し、1年時に優勝、2年時に準優勝。大阪教育大を経て2016年に広島メイプルレッズ(現イズミ)に加入した。18年から日本代表。 


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