名古屋戦中止、サンフレに衝撃 「不安あった」胸中複雑 相手にエールも
Jリーグは26日、J1名古屋の選手らに新型コロナウイルスの感染者を確認したことを受けて、広島―名古屋を中止した。キックオフまで7時間に迫った段階での中止発表に、両クラブは対応に追われた。
広島の選手は、試合を予定していたエディオンスタジアム広島で夕方から練習。クラブは、来場を予定していたサポーターのチケット対応に当たった。3人の感染者が出た名古屋は、感染者の経過や症状などについてオンライン会見で説明した。
Jリーグは、次節の名古屋―柏(8月1日・豊田スタジアム)について予定通り実施する方針という。
試合当日朝まで名古屋戦に臨戦態勢だった広島にも激震が走った。感染者を気遣う一方、「(試合をするのに)不安もあった」と素直な気持ちを吐露する選手も。この日、メンバー入りの予定だった18選手は静寂に包まれたエディオンスタジアム広島で練習し、8月1日のアウェー横浜FC戦に向けて気持ちを切り替えていた。
選手がクラブから中止の連絡を受けたのは午前中。濃厚接触者が特定されていないため、感染リスクを不安視する声もあった。青山は「家族のことを思うと、中止となってほっとしている」と理解を示した上で「(感染は)人ごとではない。何も考えずに試合がしたい」と胸の内を明かした。
名古屋の感染者の一人、宮原は元広島の選手。下部組織から共にプレーしてきた川辺はすぐ連絡したという。川辺は「『大丈夫』と返事があった。ホームのサポーターにも勝ち点を積み重ねる姿を早く見せたい」と気持ちを新たにする。選手会長の荒木は「中止は残念だが、名古屋の選手が一日も早くピッチに戻るのを願うばかり」とエールを送った。
クラブは午後から設営が完了していたスタジアム内の広告看板などの撤去作業に追われた。名古屋戦の前売り券を購入していた約2500人に対して、中止を伝える内容のメールを一斉送信。電話での問い合わせに対応するため、クラブ事務所の職員を増やして対応した。(山成耕太、貞末恭之)
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