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20日午後8時50分ごろ、広島市安佐南区大塚西2丁目のコベルコ建機沼田工場から出火、ロッカーなど施設の一部を焼いた。けが人はいなかった。
同社によると、工場はこの日、操業しておらず、工場設備からの出火は確認されていないという。現場は山陽自動車道広島ジャンクションの北西約500メートルで、事業所や住宅が立ち並ぶ一角。消防車13台が出動し、現場周辺は一時騒然とした。
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16日午後7時55分ごろ、広島市安佐北区三入東2丁目の2階建て民家から出火した。市消防局と安佐北署によると、1階の浴室などが燃え、同9時42分に鎮火した。出火当時、この家に1人で暮らす男性は外出中で無事だった。現場はJR可部線可部駅の北東約4キロの住宅団地内。
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三井住友海上火災保険は15日、周南市と包括連携協定を結んだ。同社は同様の協定を中国地方の自治体では山口県や広島県などと結んでいる。防災や観光振興など9項目で協力する。
連携策の第1弾として独自のスマートフォン向け無料アプリ「災害時ナビ」を市の広報誌などで紹介する。最寄りの避難所までのルート案内やハザードマップ表示の機能があり、英語や中国語にも対応。今後は高齢ドライバーの安全講習や地元企業の事業…
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管内の三原市と広島県世羅町の警報器設置率は82・0%で、県平均の87・2%より5ポイント以上低い。設置が義務化された2006年以前の建物への普及が課題で、同消防本部は敬老の日(21日)に警報器のプレゼントを提案するポスターを作製するなど知恵を絞る。
宗田博之予防課長は「寝入っている夜間の火災では、特に早期発見が命を救うケースもある。自宅を点検し、交換や設置に努めてほしい」と訴える。同店は6日ま…
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バイクによる危険な運転を集団で繰り返したとして広島県警少年対策課と福山西署の合同捜査本部は31日、福山市内の工員(19)、高校生(17)、高校生(16)の少年3人を道交法違反(共同危険行為)の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は、4月28日午前3時半ごろ、他の少年6人=同容疑で逮捕=と共謀し、市内でバイク2台とミニバイク3台を並走させ、蛇行運転を繰り返した疑い。3人はいずれも「間違いない」と認め…
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26日午前7時50分ごろ、東広島市黒瀬町小多田、会社員清水亨さん(37)方から出火、木造2階建ての母屋約150平方メートルを全焼し、隣接する木造2階建ての納屋の2階約50平方メートルを焼いた。
東広島署などによると、清水さんは1人暮らしで、出勤していて無事だったという。現場は新幹線東広島駅から約6・5キロ南西の田園地帯。
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2015年に6人が死傷した広島市中区流川町の雑居ビル火災で、ゴキブリ駆除のために使った火を建物に燃え移らせたなどとして重過失失火と重過失致死傷の罪に問われた飲食店の元店長高沢愛章被告(29)=同市中区=の求刑公判が25日、広島地裁であり、検察側は禁錮4年を求刑した。弁護側は無罪を主張して結審した。
起訴状などによると、ビル内の飲食店で店長だった高沢被告は15年10月8日午後9時40分ごろ…
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広島市中区流川町の雑居ビル火災で、市建築指導課は19日、このビルについて「違反建築物と断定するのは困難」との結果を公表した。建築基準法施行(1950年)の前に建ち、無許可で増改築したとみられ、構造を特定できる資料がないのが理由。ただ、市消防局が4年前に立ち入り検査をしながら、同課は実態を把握していなかった。市は今後、関係部局の連携を強めるという。
木造2階建てのビルは昨年10月8日に全焼…
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3人が亡くなった広島市中区流川町の雑居ビル火災で、全焼したビルの取り壊し作業が4日、始まった。月末までに終える予定。
メードカフェや居酒屋が入り、火元となった木造一部軽量鉄骨2階建てのビルと、隣接した木造2階建ての建物を取り壊す。この日は作業員3人が北側に足場を組み、防音シートを張った。6日から重機を使った解体を始めるという。
火災は10月8日夜に発生。広島中央署によると、メード…
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広島市中区流川町の雑居ビルで8日夜に発生した火災で、広島県警は9日、焼け跡から男女とみられる2人の遺体を発見した。ビルに入居するメードカフェ「黒猫メイド魔法カフェ」の従業員女性(28)=東区=と客の男性1人の行方が分かっておらず、県警はこの2人の可能性があるとみて身元確認を進めている。意識不明の重体だった客の会社員高尾洋平さん(36)=西区観音新町1丁目=が9日朝、搬送先の市内の病院で死亡。死因…
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原爆投下後の「黒い雨」に国の援護対象区域外で遭い、健康被害を訴える広島県内の原告全84人に被爆者健康手帳を交付するよう広島市と県へ命じた7月29日の広島地裁判決で、被告の市と県は11日、控訴を決めた。政府に対して、控訴の断念と被害者の幅広い救済を「政治決断」するよう求めてきたが、政府が控訴の条件として「援護対象区域の拡大にもつながる検証をする」との姿勢を示したため、受け入れに転じた。
複…
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お盆を迎えるころ、広島県西部の墓は一斉に彩り豊かになる。竹の棒先を六つに割り、広げた部分に色紙を貼る「盆灯籠(どうろう)」が立ち並ぶ。浄土真宗の安芸門徒に伝わり、独自の文化として息づく。盆灯籠の由来や背景、変遷を探った。
▽戦前は白中心 6色は六金色に由来
真宗には「光をお供えする」という概念があるという。夜に墓地を明るく照らし浄土にいらっしゃる仏様に思いをはせる。古くから広島の…
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…当初は日本に対し、軍需工場への「精密爆撃」を実行しようとしたが、やがて火災旋風で市民をも焼き尽くす「焼夷弾爆撃」へと転じる。相手の恐怖心をあおり、戦意をくじいて戦争を早く終結させようとした。その延長が広島・長崎への原爆投下だったが、無条件降伏直前の日本に対し何の必然性もなかったはずだ。
「無垢の市民なんてものはいない」「もはや軍隊と戦おうとしているわけじゃない」というカーチス・ルメイ(日…
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あの日までの家族の暮らしぶりと温かな絆が浮かんでくる。横山幸子さんは、広島市大手町2丁目(現中区)で被爆死する直前の日々を手紙に書き残した。当時31歳。ほとんどの手紙は、西城町(現庄原市)に学童疎開した10歳の長男豊さんに宛てたものだ。遺族が数年前に見つけて、被爆75年のことし、冊子にまとめた。
冊子のタイトルは「フレーフレー、ユタカ!!」。幸子さんの孫、上田小百合さん(56)=安佐南区…
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広島市で創業して85年。ちからは、うどんの店として地域で抜群の知名度を誇っている。社長の小林正記さん(64)は保険会社を定年退職後、兄で現会長の広典さん(66)からトップを昨年引き継いだ。地元で長く愛されているのは、「昔と変わらない味を守ってきた姿勢が評価されているのだと思う」と分析する。
だしの味には特に気を使う。「ほとんど変わらない味」と、安価な原材料を勧められても妥協しない。「ベロ…
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原爆投下後に放射性物質を含んだ「黒い雨」を浴びて健康被害が生じたのに、国の援護対象区域外だったのを理由に被爆者健康手帳の交付申請を却下したのは違法として、広島市や広島県安芸太田町の70〜90代の男女84人(うち9人は死亡)が市と県に却下処分の取り消しを求めた訴訟で、広島地裁の高島義行裁判長は29日、全員の却下処分を取り消し、被爆者と認めて手帳を交付するよう命じる判決を言い渡した。
▽援護…
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原爆投下後に放射性物質を含んだ「黒い雨」を浴びて健康被害が生じたのに、国の援護対象区域外だったのを理由に被爆者健康手帳の交付申請を却下したのは違法として、広島市や広島県安芸太田町の70〜90代の男女84人(うち9人は死亡)が市と県に却下処分の取り消しを求めた訴訟で、広島地裁の高島義行裁判長は29日、全員の却下処分を取り消し、被爆者と認めて手帳を交付するよう命じる判決を言い渡した。
被爆か…
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原爆投下直後に降った放射性物質や火災によるすすを含む雨。国は1945年の広島管区気象台の調査を基に長さ約29キロ、幅約15キロの卵形のエリアに降ったとし、76年、中でも激しい雨が降ったとする大雨地域(長さ約19キロ、幅約11キロ)を援護対象区域に指定した。一方で気象庁気象研究所の増田善信・元研究室長が88年、気象台の調査に比べて約4倍の範囲で降ったとの調査結果を発表。広島市も2010年、約6倍の…
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原爆投下後に放射性物質を含んだ「黒い雨」を浴びたのに、被爆者健康手帳の交付申請を却下したのは違法などとして、広島市や広島県安芸太田町の70〜90代の男女計84人(うち9人は死亡)が、市と広島県に却下処分の取り消しを求めた訴訟の判決が29日、広島地裁で言い渡される。国が援護対象とする「大雨地域」の線引きの妥当性を審査する初の司法判断となる。原告の老いも深まる被爆75年の夏、判決の行方が注目される。…