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2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

充実したレッスン機会を提供


理事長・学長 川野 祐二 (かわの ゆうじ)

—新型コロナウイルス下の演奏活動の状況は。

 学生の研究の成果を発表する場として、感染対策を徹底した上で演奏会を開いています。PCR検査や抗原検査などは、演奏会前には週に1度実施しました。合唱はマスクを着用し、前後左右を1メートル以上空けるなど間隔を確保しています。2021年は10月の定期演奏会をはじめ、11月のフランス音楽の夕べやクリスマスコンサートなど大学主催の全ての演奏会を開くことができました。

—サポートが充実しています。

 1学部2学科という小規模大学の利点を生かし、学生が学びの機会を失わないよう支援しています。自宅で練習できない楽器も多いため、緊急事態宣言下でも、練習室を1人で利用するという条件を設けた上で、施設や楽器の使用を認めています。また、ピアノの演奏や画像を遠隔地でリアルタイムに配信できる遠隔演奏システムにより、海外在住の客員教授による、質の高いレッスンをオンラインで実施しました。今後も工夫しながら、学生の学習環境をしっかりと確保したいと考えています。

 奨学金やワクチン接種の支援金など学生への送金は、スマートフォン決済サービスの送金システムを活用。受領で行列ができるのを防ぎながら、スピーディーに届けています。

—寄付活動にも熱心です。

 大学祭や演奏会における収益の一部や、募金活動で集まった寄付金を、被災地や福祉関係などに送る取り組みを創立以来続けています。近年は、東ティモールやタイ北部のイエズス会学校を中心に寄付しています。コロナ前には、学生・教職員が訪問して演奏を行いました。本学の「他者のために生きる人材の養成」という教育理念に基づき、今後も支援を続けていきます。

—海外での演奏会もあります。

 23年に創立75周年を迎えます。学生や教員によるドイツやベルギーでの演奏会を同年8月に実施する計画で、準備を進めています。

 本学の行動標語は「音楽をとおして 私が変わり 世界を良くする人になる」。音楽表現だけでなく、プラスアルファの教育を展開し、自己変革して世の中を変えていく力を持った音楽家や教育者を引き続き育成します。


21年10月に開催した定期演奏会
概要
大学名エリザベト音楽大学
所在地〒730-0016
広島市中区幟町4-15
Tel 082(221)0918
設立1948年4月
学部・学科音楽学部・音楽文化学科、演奏学科
大学院大学院音楽研究科 修士課程 博士後期課程
取得できる資格中学・高等学校(音楽)一種免許状、幼稚園一種免許状、小学校二種免許状(玉川大学通信教育併修)
ホームページhttp://www.eum.ac.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。