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2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

建設市況の復活へ着工相次ぐ


執行役員 中国支店長 池上 隆三 (いけがみ りゅうぞう)

―JR広島駅南口(広島市南区)にランドマークとなるビルが誕生します。

 広島東郵便局跡地で、日本郵便(東京)の19階建て大型オフィスビル建設を担当しており、今年8月の完成に向けて鋭意施工を進めています。オフィスフロアの面積は、広島エリア最大規模1フロア1534平方メートルで、建物の揺れを制御する特許工法の制震装置や、非常用発電機などを備えた安心・安全な建物となっています。2025年には、駅や周辺施設との回遊性を高める歩行者デッキが接続されるなど、利便性の高い施設となることが期待されています。

―そのほかの案件は。

 福山市営福山北産業団地の第2期造成工事は昨夏に着工し、23年9月の完成を見込んでいます。建設資材製造販売の丸井産業(広島市西区)が新築する大竹市内の美術館が、昨年5月に着工いたしました。総合化学メーカーのトクヤマ(周南市)でセメント原材料の新型ドーム型サイロを建設中で、22年12月には完成する予定です。このほか、20年に完工した三原市の市立中央図書館が照明学会の照明普及賞を受賞しました。

―業界の課題解決にも熱心です。

 建設業界でも時間外労働の上限規制が24年から始まります。残業を削減するためのロードマップを作り、ITや自動化、機械化、外注化などを推進して働き方を変えています。しっかりと自社努力を行った上で、お客さまには適正な工期の確保をご理解いただきたいと思います。また、業界全体が取り組んでいる担い手の確保・育成にも協力しています。技能者の経験を処遇に反映させるため、保有資格や就業履歴などを登録したICカード「建設キャリアアップシステム(CCUS)」を普及させています。当社のモデル現場では、新型コロナウイルスの感染防止対策も兼ねて、CCUSで入退場を管理しています。

―今年の取り組みは。

 コロナ禍で落ち込んでいた建設市況が復活してきた印象を受けています。国土強靭(きょうじん)化や街の再開発に伴うにぎわい創出に貢献しながら、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現にも力を入れます。地域の課題解決に向け、お客さまのパートナー企業であり続けるよう全力を尽くします。


広島東郵便局跡地に建設中のオフィスビル
概要
社名鹿島建設株式会社
支店所在地〒732-0814
広島市南区段原南1-3-53 広島イーストビル
Tel 082(553)7900
設立1930年(創業1840年)
事業内容建設事業、開発事業、設計・エンジニアリング事業他
資本金814億円余
売上高1兆9071億円(2021年度・連結)
1兆1895億円(2021年度・単体)
従業員数1万8905人(2021年3月末現在・連結)
7989人(2021年3月末現在・単体)
支店・営業所等北海道・東北・関東・東京土木・東京建築・横浜・北陸・中部・関西・四国・中国・九州
国内支店12カ所、国内営業所27カ所、海外18カ国・地域44拠点
関連会社鹿島道路(株)・鹿島建物総合管理(株)・ケミカルグラウト(株)・大興物産(株)・かたばみ興業(株)含む261社(うち国内95社・海外166社)
ホームページhttps://www.kajima.co.jp/welcome-j.html

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。