広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部
2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

情報系に力 ICT技術者育む


工学部長 旗手 稔 (はたて みのる)

—新型コロナウイルス禍の中、学びの形も変化しています。

 コロナ禍により2021年は、学内の感染対策や授業、行事の実施に向けた対応に追われた一年でした。前年から蓄積したオンライン化のノウハウ、学生や教員の協力により学内で設定した対応基準に応じて、スムーズに授業運営できました。大学祭や研究公開フォーラムをオンラインで実施するなど、対面と遠隔を組み合わせた大学の新しい学びの形を見つけられました。

—地域との関係も深まりました。

 10月の大学祭では東広島市の「酒まつり」と連携。ライブ配信した「9町同時打ち上げ花火」の、高屋地区の打ち上げ会場にもなり、学生や地域の皆さまに喜んでいただけました。またコロナ禍で生活に苦しむ学生へ、東広島市やJA広島中央女性部(東広島市)から地元米を寄贈していただきました。学生に配付したほか、食堂の食材として使い、一部メニューの値下げにつながりました。地域とのつながりに感謝する一年でした。

—産官学連携にも積極的です。

 21年2月には、府中市、府中商工会議所と3者で包括連携協定を結びました。中四国地方での産官学の三者協定は本学では初めてです。11月には府中市の小学生対象のプログラミング教室に本学の講師を派遣。今後は「医学から芸術まで」幅広い学部を擁する本学の知見や最新設備などを生かし、市の産業振興や地元企業の生産性向上への力になりたいです。

 また、カキ関連事業者などの依頼を受け、カキエキスパウダーを使ったスイーツレシピを学生らが考案。審査会を全面リニューアルした学生食堂で4月に開催しました。21年度の対面授業初日でもあり、審査会には学生ら約300人が参加しにぎわいました。

—22年の新たな取り組みは。

 ICT技術者の不足を背景に、情報の分野に力を入れていきます。22年4月、東大阪キャンパス(大阪府)に「情報学部」が誕生します。工学部でも情報系科目の拡充を検討しています。工学部の20年度の就職内定率は97.9%、大学院への進学率は3年連続で増加。社会のニーズに応じて学生が選択できる6学科を整え、世の中の役に立つ大学としてまい進していきます。


近畿大100周年事業の一環で21年4月にリニューアルした
工学部学生食堂「The BASE(ザ・ベース)」
概要
学部近畿大学工学部 広島キャンパス
工学部所在地〒739-2116
東広島市高屋うめの辺1
Tel 082(434)7004(入試広報グループ)
設立1925年 前身の大阪専門学校設立▽1949年 近畿大学設立▽1959年 工学部を呉市に設置▽1991年 工学部を東広島市に移転
大学院近畿大学大学院システム工学研究科
学部・学科工学部 化学生命工学科、機械工学科、ロボティクス学科、電子情報工学科、情報学科、建築学科
取得できる資格技術士(将来取得可能資格)、一級建築士(将来取得可能資格)、高等学校教諭1種(数学、理科、工業、情報※)、中学校教諭1種(数学、理科、技術※)※教員免許は学科により取得できる教科が異なる
ホームページhttps://www.kindai.ac.jp/engineering/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。