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2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

飼料にこだわり こくある卵に


代表取締役社長 岡田 大介 (おかだ だいすけ)

―健康志向の商品が好評です。

 ドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)を含む卵「からだのたまご」を2021年4月に発売しました。鶏の飼料にタラ油(白身魚の肝臓油)を配合して魚臭さを軽減させ、こくやうま味を引き立てる味わいを実現しました。今年は、飼料に良質のハーブを配合するなど工夫を凝らして他社との差異化を図り、価格も抑えた新商品を発売予定です。

―価格を抑えるための工夫は。

 主な飼料のトウモロコシは世界的な需要増で価格が高騰する中、商社を通さずに直接輸入するなどコストを抑える取り組みをしています。また卵を生産する際の副産物である鶏ふんを、高品質の肥料に加工。有機農業の盛んなベトナムに輸出するなど有効活用しています。世界では有機農産物を使った食品市場が急成長していますが、日本の有機農業の面積は農地全体の0.5%(18年)しかなく、当社では国内での販売に加え、採算が見込める輸出にシフトしています。国は21年春、有機農地の割合を50年に25%まで引き上げる方針を打ち出しました。こうした背景から鶏ふんは近い将来、国内でも価値ある肥料として取り引きされると当社は考えています。

―人材育成にも熱心です。

 新入社員の研修システムを21年に刷新しました。社員は、卵の生産に関する全ての工程を自社で担う国内唯一の「完全直営一貫生産システム」をはじめ、農場の設備や鶏の病理、食品衛生法の国際基準を独自にブラッシュアップした「アキタ式HACCP(ハサップ)システム」などを学びます。生食する卵を扱う厳しさや、輸出入など世界を相手にする業務内容も加え、きめ細かなプログラムを組んで展開しています。採用においては、当社の強みや将来像、商社機能なども含めて私自身が会社説明会で詳しく紹介します。共にチャレンジしていける人材を獲得し、戦力化しています。

―今年はどう展開しますか。

 今年は鶏卵業界全体で生産量がアップし、価格の下落が予想されています。そうした中でも、コストダウンを図り、付加価値のある商品を積極的に展開していくことで価格競争を乗り越え、さらに発展する企業へと成長していきます。


からだのたまご
概要
社名株式会社アキタフーズ
所在地■福山本社
〒720-0814
福山市光南町3丁目7-30
Tel 084(928)8222
■東京本社
〒105-0004
東京都港区新橋5丁目34-3栄進開発ビル4階
Tel 03(6809)1806
設立1966年10月
事業内容1.採卵用初生雛、若雌の生産販売
2.飼料の製造
3.鶏卵の自家生産、処理販売
資本金9300万円
(グループ全体 3億3810万円)
売上高452億5400万円(2020年12月期)
(グループ全体 739億400万円)
従業員数218人(2021年10月現在)
支社・支店・工場東京、千葉、静岡、愛知、大阪、福山、三次、庄原、三原(グループ含む)
関連会社 (株)東城ポートリーほか5社
ホームページhttps://www.akitatamago.co.jp/corporate/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。