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2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

精米プラント 小型化と省力化


代表取締役社長 松本 和久 (まつもと かずひさ)

―昨年6月1日、代表取締役社長に就任しました。

 創業以来125年間、オーナー経営が4代続きましたが、当社初の生え抜き社長となりました。10月に佐竹利子名誉会長が逝去しました。「従業員は家族。皆で協力して会社を繁栄させることでお客さまや仕入れ先にも幸福感を与えられる」。これは名誉会長の口癖でした。私は、歴代オーナーが築いた業績と伝統を継承しつつ、不易流行の理念で新しいことも取り入れながら、事業活動を進めるつもりです。経営の世界では、「三現主義」「六方よし経営」などの言葉をよく聞きますが、これらの精神を肝に銘じ、普段から地道な努力を続けていきます。

―昨年5月、広島本社に新型精米モデルプラントが完成しました。

 本社研究棟に精米プラント「MILSTA(ミルスタ)」を設置しています。昨今の精米工場の課題である①省力化と自動化②品質担保とリスク分散③顧客の利益への貢献―の考えに基づき、これからの精米プラントの方向性を示したモデルです。設置面積約433平方メートルは、旧型より3割以上コンパクトで、生産能力は月間2000トン。圧倒的に人手が要らず、多品種小ロット包装の切り替えなども容易で、注目を集めています。

―大規模農業生産者向けの光選別機も好評です。

 2020年に発売した高精度光選別機「SAXES Knight2.3」に続き、21年に玄米の選別処理能力が毎時3.5トンの「SAXES Knight3.5」を新発売しました。高速・高精度の異物除去ができるピエゾバルブ(特許技術)を採用し、高級感あふれる外観デザインも高く評価されています。

―今後はどんな取り組みを。

 さまざまな技術進化やグローバル化で、ますます先の読めない不透明な時代になると思います。プラントメーカーとして新製品の開発を積極的に行い、加えてサタケデジタルトランスフォーメーションにより業務改善を進め、付加価値と創造性の高い仕事にシフトしていきたいと考えます。大切なのは従業員が明るく生き生きと課題に挑戦していく姿勢や体制です。より働きやすい環境を作り、社員も私自身も成長し続けたいと思います。


新型精米プラント「MILSTA」
概要
社名株式会社サタケ
所在地〒739-8602
東広島市西条西本町2-30
Tel 082(420)0001(大代表)
設立1939年12月(創業1896年3月)
事業内容食品産業総合機械、プラント設備及び食品の製造販売
資本金2億8000万円
売上高524億円(2021年2月期・グループ連結)
従業員数2900人(2021年6月現在・グループ計)
支社・支店・工場国内16営業所、3工場、海外13カ国に生産・販売拠点
関連会社国内11、海外16のグループ会社・事業所
ホームページhttps://satake-japan.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。