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2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

ものづくり 挑戦心を忘れずに


代表取締役社長 山本 貴 (やまもと たかし)

—昨年4月、社長に就任しました。抱負を聞かせてください。

 明日は何が起こるか分からない時代です。側溝を覆うグレーチングの売り上げは7割を占め、当社の主力事業ですが、現状維持で満足していると衰退してしまいます。「グレーチングのダイクレ」を守りながらも、新しい取り組みに挑戦し続ければ、結果的に「総合建材メーカー」という形につながると考えています。

—注目の製品はありますか。

 グレーチングでは、滑り止め付きの「Dグリップ」を2020年10月に発売。独自の表面加工技術でアスファルトに近い滑り止め性能を実現しました。新規の道路建設が全国的に減少する中、老朽化したグレーチングとの交換を促していきます。

 軽くて丈夫な繊維強化プラスチック(FRP)の利点を生かしたのり面補強材「グリーンパネル」も好調で、売り上げが前年度比2割増と伸びています。高速道路の点検用の足場など従来の鉄製品をFRPに置き換えることで、作業負担の軽減や作業効率の向上が可能となりました。

—防災や減災に役立つ製品の開発・販売にも力を入れています。

 ゲリラ豪雨や大雨に対応した製品を昨年から、統一ブランド「アクアディフェンサーシリーズ」として展開しています。その一つとして、水膨張繊維が入った吸水土のう「ウォーターバッグ」を販売。大雨のときに建物の入り口に設置すると、水を吸って浸水を防止できます。土のうの30倍ほどの止水能力がある「防水ボックス」も、引き続き販路を拡大します。

 浸水防止シートを格納したデジタルサイネージも昨年、発売しました。防災製品の「広告媒体化」を実現したユニークな試みとして、首都圏のドラッグストア約100店舗で活用されています。

—目指している企業の姿は。

 メーカーの思いだけで製品を作っても、売れる時代ではありません。お客さまの困っている声に真摯しんしに耳を傾け、必要であれば他のメーカーともコラボレーションしながら、問題解決につながるものづくりを進めていきます。当社のDNAであるチャレンジスピリットを忘れず、「ダイクレに相談すれば何とかなる」と思っていただける企業を目指します。


広告機能も付いた防水ボックス
概要
社名株式会社ダイクレ
本社所在地〒737-8513
呉市築地町1-24
Tel 0823(21)1331
設立1951年5月
事業内容金属製品製造販売
・グレーチング
・熱交換器、フィンチューブ
・グリーンパネルなど
資本金1億円
売上高196億4100万円(2021年3月期)
従業員数477人(2021年9月現在)
支社・支店・工場支店営業所/東京、大阪、中国、九州など12拠点
工場/呉、川尻、広島、安浦、千葉など
関連会社国内15社、海外2社
ホームページhttp://www.daikure.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。