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2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

藻場造成 豊かな海の恵み守る


代表取締役 新田 清剛 (にった せいごう)

―SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みを2021年6月に宣言しました。

 「海の豊かさを守る」「全役職員の豊かさと幸福の追求」「公正な事業慣行」「社会への貢献」の4点を掲げています。日常の業務や生活の中ですでに取り組んでいることや、無理なくできることを確認しながら、全職員で共有して進めています。

―海の豊かさを守るとは。

 港湾・河川の底面の土砂や岩石などを取り去るしゅんせつ工事や埋め立て工事などを本業としています。海の汚濁を防止する機能を備えた自社開発の特殊作業船は、環境負荷の低減や経済性に優れたシステムを搭載しているとして、高く評価されています。さらに、しゅんせつ土を活用して、魚介類の産卵や生育のための「ゆりかご」となる藻場の造成にも取り組み、横須賀地区(神奈川県)や江田島市などで効果を上げています。公共工事に携わる事業者として、工事ごとに課題や改善点を洗い出し、技術力の向上を常に模索しています。取り組みが実を結び、12年から連続で広島県の優良建設工事表彰を受けています。

―長期間船で過ごし、業務に当たる職員へのサポートは。

 当社が20年に建造した航路整備などに使用する作業船「第01大新号」には、バスやトイレ、冷蔵庫などを備えたビジネスホテルのような個室があります。さらに、トレーニングマシンが並ぶジムや、Wi―Fiも利用できます。業務もICT(情報通信技術)を活用した図面データを共有するなどして、効率化を図っています。また、省エネ性能に優れた船の蓄電システムは、脱炭素の面でも注目されています。建設業はかつて「きつい、汚い、危険」の3Kといわれましたが、15年から「給料がよい」「休暇が取れる」「希望が持てる」の新3Kを掲げ、業務効率化と職場環境の改善に取り組んでいます。

―災害復旧にも尽力しています。

 自治体の要請を受け、砂防ダムや河川にたまった土砂を取り除くなど災害関連事業に携わるケースも増えています。自然災害に強い国土を造るためのインフラ整備に携わり、国民の生活や命を守る仕事に懸命に取り組んでいます。持続可能な社会の実現に向けて力を尽くします。


横須賀藻場(漁場)整備事業のイラスト
概要
社名大新グループ 大新土木株式会社
本社所在地〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町3丁目3-13
Tel 03(3669)2031
設立1954年1月
事業内容「海洋土木工事」全国の港湾や漁港施設の新設、改良、維持、復旧工事
航路、護岸の整備など
「藻場、干潟造成事業」漁場の創造と稚魚の育成、海辺の活性化
資本金8000万円
売上高207億6633万円(2021年2月期)
従業員数244人(2021年8月現在)
事業所本店、東北、横須賀、名古屋、岡山、福山、四国、呉、広島、山口、九州
関連会社大新電工(株)、ダイユウ技研土木(株)、カミシマ技研(株)
ホームページhttp://www.dai-g.co.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。