広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部
2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

原薬の品質保証体制を万全に


代表取締役社長 神津 直 (こうづ なおし)

―品質管理を強化しています。

 爆薬製造の技術を応用して手掛けている医薬品原薬の分野で品質保証体制を強化しています。専門家を担当部長として採用するとともに、重要行程をダブルチェックできるよう人員を投入して品質管理をレベルアップ。ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの不正製造が相次いだことを受けて2021年8月に施行された改正薬機法にもいち早く対応し、コーポレートガバナンス(企業統治)を高めています。

―生産性の向上は。

 江田島工場(江田島市)や江田島工場屋形石分工場(同)、吉井工場(群馬県高崎市)のネットワーク環境の構築を進めています。火薬類を扱う現場のため、電子機器類の使用には厳しい規制があり困難を伴いますが、安全を十分に確保して整備しています。火薬や製品をデジタル管理して効率化するとともに3工場のネットワーク化によってデータを蓄積。安定的な生産や品質管理の強化にもつなげます。

 現場での改善を重視するQCサークル活動は1966年から継続しています。近年は5、6人の小グループで業務や製品などの管理・改善に自主的に取り組み、現場力を向上させています。社員一人一人の可能性を引き出し、やりがい、生きがいのある職場を創出しています。

―事業拡大にも挑戦しています。

 医薬品原薬2品目の量産化に新たに取り組み、2024年の製品化に向けて順調に進んでいます。火工品の分野でも、これまで取り扱っていなかった製品の製造に挑戦しています。防衛産業から撤退する大手企業が増える中、当社がカバーできる部分を取引先と協力して対応しています。社内外でウェブ会議を活用し、情報交換しながら効率的にプロジェクトを進めています。

―脱炭素化に向けた取り組みもあります。

 江田島工場の倉庫の屋上に太陽光発電設備を21年、設置しました。沿岸部のため塩害の恐れがあり、これまで導入が難しかったのですが、実現しました。本社(呉市)社屋への設置も検討しています。このほか物流の見直しにも着手し、環境問題への取り組みを広げています。積極的にチャレンジしながら、持続可能な成長を実現していきます。


太陽光発電設備を設置した江田島工場
概要
社名中国化薬株式会社
本社所在地〒737-8507
呉市天応塩谷町1-6
Tel 0823(38)1111
設立1947年3月
事業内容防衛用火工品、産業用火薬品、工業薬品、医薬品の製造・販売、医薬品ドリンク、清涼飲料水の販売
資本金2億9700万円
売上高102億円(2021年4月期)
従業員数478人(2021年4月現在)
支社・支店・工場東京支店、江田島工場、吉井工場(群馬県)
関連会社(株)カコー、中化テック(株)、四国アンホ(株)
ホームページhttps://www.chugokukayaku.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。