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2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

建設DXや脱炭素 新領域創出


代表取締役社長 坪井 俊郎 (つぼい としろう)

―事業内容を教えてください。

 当社は中国電力の土木系・建築系の技術者が集まって1965年に設立した会社です。土木建築や発電設備の調査、計画、設計、工事監理を中心に、地域開発に関する調査や企画などを手掛けています。また、これらに伴う情報システムの開発やコンサルティングなど幅広く事業を展開しています。

―新しいプロジェクトが2021年に動き始めました。

 社内の「先進技術センター」でデジタルトランスフォーメーション(DX)を建設業界に取り入れる「建設DX」に向けた取り組みを4月から強化しています。鹿児島の桜島火山地域の地形変動調査では、小型無人機ドローンを活用しました。航空機に比べて精度が高い上、安全で低コストであると好評でした。

 事業領域の拡大の可能性があるテーマについて技術開発・事業化を推進する「イノベーションプロジェクト」と、海外事業に対する当社の地固めをしつつ、ビジネスモデルの確立、事業性の見極めを行う「海外プロジェクト」も立ち上げました。これらのプロジェクトを進め、新たな事業領域の創出をしていきます。

―温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」も主要テーマの一つです。

 海藻などが二酸化炭素(CO2)を吸収する「ブルーカーボン」を活用した排出権取引の基礎となるCO2吸収メカニズムの研究・技術開発を12年から続けています。アマモやワカメなど光合成する海の植物のCO2吸収分と企業の排出分を相殺する仕組みです。21年に広島市、松江市から事業を受託しました。藻場など地域の海辺の環境や先行事例を調べています。今後もCO2排出量をめぐる権利の売買が一般化する時代を見越して、価値の創成に励みます。

―地域創生にも積極的です。

 広島市を流れる太田川の魅力をイベントなどで発信する任意団体「River Do! 基町川辺コンソーシアム」と、宮島口(廿日市市)地区の価値を次代に継承する組織「宮島みらい協議会」に地域の活性化に向けたまちづくりの一環として参加し、企画や運営、支援をしています。

 22年はこれまで種をまき、芽が出始めた新たな事業を育てることを目標に努力を重ねていきます。


整備が進む宮島口地区(広島県提供)
概要
社名中電技術コンサルタント株式会社
本社所在地〒734-8510
広島市南区出汐2丁目3-30
Tel 082(255)5501
設立1965年7月
事業内容1 土木建築の調査、測量、計画、設計および工事監理
2 発電、送電、変電、配電、通信等設備の調査、計画、設計および工事監理
3 地域開発、環境評価に関する調査、企画および工事監理
4 上記にかかる情報システムの企画、開発、販売、運用およびコンサルテーション
5 労働者派遣事業
資本金1億円
売上高103億5000万円(2021年3月期)
従業員数437人(2021年6月現在)
支社・支店・工場東京支社、山陰支社、岡山支社、山口支社ほか
関連会社株主:中国電力(株)ほか
ホームページhttps://www.cecnet.co.jp

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。