広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部広島の元気を創る 中国新聞 LEADERS 倶楽部
2022年新春トップインタビュー 広島のトップが想いを語る

持続可能な施設運営目指して


理事長 登 道夫 (のぼり みちお)

—介護現場で情報通信技術(ICT)の活用を進めています。

 2021年、入所施設の必要箇所に見守りカメラを設置しました。入所者の異常を職員のスマートフォンに通知し、画像でそれを確認できます。特に夜勤時の入所者の安全確認に大きな効果を発揮しています。また、バイタルサイン(脈拍、呼吸、体温、血圧、意識レベル)においても、記録業務が削減されるソフトを導入し、介護職員の負荷軽減および業務効率化を実現しました。

—人材育成にも注力しています。

 団塊世代が後期高齢者になり、介護ニーズの急増が予想される2025年問題を間近にして、人材確保が大変厳しくなっています。当法人では広島県から「介護福祉士実務者養成施設」の認定を受けて、希望する他の法人職員も含めて研修を実施。スタッフは資格を取得して、介護現場で活躍しています。また、男性の育児休業取得および年次有給休暇の取得を促進。子育てにやさしい企業として、15年5月に呉市で最初に厚生労働省の「くるみんマーク」の認定を受けました。さらに毎年定期的に職員に対してストレスチェックを実施し、職員全員の状況を確認し、専門医がフォローしています。定着率の高い職場であり続けることも当法人のテーマです。

—脱炭素化への取り組みは。

 19年に特別養護老人ホーム「コスモス園」の別館(呉市)は、既存建築物の改修では広島県初となる「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実証事業」に採択され、省エネ型の建物に改修しました。太陽光発電に加え、空調、給湯、断熱、照明などの性能を高め、約70%の省エネ化を実現しました。水資源も井戸水の飲料水化を検討中です。災害時の対応強化と再生可能エネルギーの利用比率向上により、地域住民にとって安心・安全な施設運営を目指します。

—SDGs(持続可能な開発目標)の推進を掲げます。

 21年末、当法人は四つの重点項目「福祉サービスの品質向上」「地域福祉の推進」「職場環境の継続的な改善」「環境に配慮した経営」を掲げ、SDGs宣言を行いました。アフターコロナに必要な介護施設の新しい生活様式を模索し、より質の高い介護サービスを提供し続けます。


SDGs宣言文
概要
法人名社会福祉法人白寿会
所在地〒737-0911
呉市焼山北3丁目21—5
Tel 0823(33)8000
設立1983年1月
事業内容社会福祉事業 公益事業 収益事業
売上高47億2000万円(2021年3月期)
従業員数808人(2021年10月現在)
施設・センター等特別養護老人ホーム4施設、介護老人保健施設4施設、軽費老人ホーム3施設、デイサービスセンター2施設、地域包括支援センター1箇所
ホームページhttps://www.hakujukai.jp/

企画・制作/中国新聞社地域ビジネス局
※2022年中国新聞元旦号に掲載したものです。