中国山地・瀬戸内海
海と山。中国地方の二つの顔は、日本の地方の縮図であり、半世紀以上にわたる本紙の伝統的なテーマです。2017年の重点企画「海に聞く 瀬戸内再生」は、「富栄養」から「貧栄養」へと転じた瀬戸内海の現状を紹介。豊かな海を取り戻そうとする人々の奮闘を伝えました。
「中国山地」(2016年)、写真企画「命のゆりかご」(2012年)、「ムラは問う」(2008年)などの連載は、私たちが暮らす里海里山の自然環境、生活や産業の変化から普遍性のある課題を掘り起こし、共感と論議を呼んでいます。故郷を歩き、ニュースを刻み、明日へのヒントを探る。地方紙の大切な役割の一つです。
災害報道

西日本豪雨の航空写真
原爆・平和
人類史上初の被爆地の新聞社として、「あの日」と、核廃絶を願う声を世界に伝え続けています。「世界のヒバクシャ」「伝えるヒロシマ」など核被害を幅広く捉えた連載も展開。
被爆者の高齢化が進む中、「ヒロシマ平和メディアセンター」は、紙面では中高生のジュニアライターが被爆体験を聴く連載「記憶を受け継ぐ」など、ヒロシマ学習に生かせるよう充実に努め、ウェブサイトでは核・平和問題のニュースや連載、論評を5言語(日、英、中、仏、露)で発信しています。
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被爆者に話を聞く中国新聞のジュニアライターたち
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被爆翌日の中国新聞本社
(岸田貢宜さん撮影、孫の岸田哲平さん提供)
暴力から市民を守る

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地元スポーツを熱く
広島東洋カープ、サンフレッチェ広島の報道は質量ともに、日本一を誇ります。カープ担当記者のコラム「球炎」や読み物は愛情と辛口批評を織り交ぜ、読者から共感の声が寄せられています。サンフレッチェの情報も充実。監督の戦術や選手の調子を担当記者が密着取材し、試合のない日も話題を届けます。アマスポーツも幅広く取材しています。
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地域経済を多角的に
地場企業の動きを連日、多角的に捉えて紹介しています。中国経済面は新規事業や商品開発、決算、人事を網羅。ビジネスパーソン必読のページです。経営者の事業にかける思いを伝える「ひとコト」、タイムリーな連載企画など、地方経済の躍動を多彩に描きます。
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読み応えある地域ニュース
地方紙の真骨頂は地域ニュースの豊かさにあります。行政の動きや選挙報道、町の話題。社会状況を反映した事件・事故。支局の記者はニュースの背景まで、丁寧に取材を重ねます。地方版や社会面を彩る連載・企画はその結晶。地方版は地域に沿って面を組み替えます。あなたの住む町にぴったりの紙面構成が自慢です。
主な受賞歴
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新聞協会賞(計15回)
編集部門
1959年 連載企画「瀬戸内海」 1965年 原爆報道「ヒロシマ20年」など一連の企画 1985年 「段原の700人」「アキバ記者」など「ヒロシマ40年」報道 1986年 連載企画「シベリア抑留」 1990年 連載企画「世界のヒバクシャ」 1995年 「ヒロシマ50年」報道
特集「検証ヒロシマ1945-1995」
連載「核と人間」など1999年 特集連載「であい しまなみ」 2002年 「断ち切れ 暴走の連鎖」キャンペーン 2012年 連載写真企画「命のゆりかご」 2020年 連載企画「ヒロシマの空白 被爆75年」
「ヒロシマの空白 被爆75年 街並み再現」経営・業務部門
1986年 「地域情報ネットワークの展開」 1987年 「ひろしまフラワーフェスティバルの創造と展開」 1992年 「エリアデータベースの構築と活用〜情報新時代の販売所経営」 2009年 「夢のボールパーク誕生サポートー地域とともに歩む総合メディア 企業の実践」 2016年 中国新聞SELECTの創刊〜新たな活字メディア戦略に挑む -
新聞広告賞(計11回)
1981年 広島市政令指定都市昇格記念シリーズ「ひろしまのあなたは幸せだろうか」 2009年 緑の伝言プロジェクト「緑の伝言2008」 2014年 AR広告のシリーズ企画「REAL舞HIROSHIMA」 など
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農業ジャーナリスト賞(計5回)
1986年 「新中国山地」 2008年 「ムラは問う」 など 2017年 「中国山地」 ミズノ・スポーツライター賞(計2回)
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科学ジャーナリスト賞
2015年 連載「廃炉の世紀」 2017年 大賞 連載「グレーゾーン 低線量被曝の影響」 -
その他の主な賞
1965年 「菊池寛賞」組織暴力根絶への着実、勇敢な報道 1995年 「ボーン・上田記念国際記者賞」 田城明記者 2003年 「日本記者クラブ賞」 田城明記者 一連の核問題報道 2013年 「第32回ファイザー医学記事賞」大賞 連載「最期の迎え方」